SEIN PLUS-2次部材/RCは、SEIN La CREAの建物データと連携するRC造小梁の計算プログラムです。
本プログラムはSEIN La CREAのご利用がなくても単体でもご利用頂けます。
【主な計算内容】
① 小梁・片持ち梁の荷重項全25種から選択できます。
集中荷重、分布荷重、三角荷重、台形荷重、線荷重に加え、強制曲げ※1に対応※2。
※1 強制曲げは両端ピンの時入力可能。
※2 設計応力の直接入力は不可。
② 単スパン・連続梁・片持ち梁の計算に対応しています。
スパン数は99スパンまで対応しています。端部の固定度の入力ができます。
③ 断面二次モーメント増大率を考慮できます。
インポートした場合は、断面二次モーメント増大率を自動計算※します。
※スラブの取りつきや有効幅を考慮し計算。
④ 部材応力は固定法とRC規準略算※から選択することができます。
また、RC規準略算は係数を直接入力できます。
※RC規準略算:RC基準10条4の解説図(片持ち梁は不可)
⑤ 部材応力の算出、曲げ※1およびせん断力※2による部材断面検定、ひび割れ曲げモーメントの算出※3、
ねじり曲げモーメントの検定※4、たわみ量検定を行います。
※1:許容曲げモーメントはRC基準2018の(13.1)式($\small M=at \times ft \times j$)、
(解13.1)式($\small M=C \times b \times d^2$)より選択可能。
※2:許容せん断力はRC基準2018の(15.1)~(15.3)式より選択可能。
$\small \alpha$無視($\small \alpha =1$)も指定可能。
※3:ひび割れモーメントは参考値としてRC基準2018の(解8.17)より算出。
※4:ねじり曲げモーメントはRC基準2018(解22.11)~(解22.13)より計算。
検定はRC基準2018の「計算例 小梁を支持する大梁のねじりに対する検討」に倣い検定。
⑥ 引張側の主筋の最小本数※、あばら筋の最小間隔を算出できます。
※1段筋として算定。圧縮側は入力値のまま。
図. SEIN PLUS-2次部材/RC 全体画面
SEIN La CREAとデータ連携
本プログラムは単体で利用できますが、一貫構造計算プログラム「SEIN La CREA」で配置した小梁等を本プログラムにインポートして利用することができます。
SEIN La CREAのデータをインポートした場合、インポートと同時に小梁計算も行います。インポートが完了した時点で直ぐに計算結果を確認することができます。
※データ連携を使用せず、単体でプログラムを利用することはできます。
※SEIN La CREAで小梁を大梁でモデル化した場合も小梁としてインポートが可能です。
※SEIN La CREAからのインポート時に計算条件設定の保存ができます。
SEIN La CREAとデータ連携時の設定
[インポート設定]
SEIN La CREAでモデル化を実行したときに作られる「拡張子.title」ファイルを指定してインポートします。このとき、SEIN La CREAで小梁を大梁としてモデル化した小梁がある場合、その符号名を任意に指定し、本プログラムには小梁としてインポートすることができます。
インポートする範囲は、全ての部材を対象にする場合と階、X通り、Y通りの指定でゾーンを決めてインポートすることも可能です。(ラーメングリッド1のみ対象)
画面構成「ドッキングパネル」 ※SEIN La CREAデータ連携時の画面
メイン画面の構成は画面上部のメニューと①~⑦の組み合わせで構成しています。
①~⑦の表示・非表示、画面レイアウトは自由に変更することが出来ます。
※単体利用時には④、⑤、⑥のみ表示され、計算に必要な条件を入力し計算を行います。
① 表示層・フレーム切替 |
⑤ 入力エリア |
② 部材表示切替 |
⑥ 荷重入力エリア |
③ モデルエリア |
⑦ メッセージエリア |
④ 部材検討リスト |
⑧ 応力図エリア |
※デュアルモニターにも対応していますので、モニターを複数接続している場合に各エリアを別モニターに分離して大きく表示しながらご利用頂くことができます。
デュアルモニターイメージ
結果表示
入力エリアで入力した部材情報・断面情報、荷重類等より、計算結果が画面のタブの切り替えにより確認することが出来ます。
【検討結果タブ】
応力図エリア
応力図エリアは、リアルタイムに応力図と検定値を一覧で確認できます。
(下図は5スパンの例です)
荷重入力エリア、メッセージエリア
荷重入力エリアやメッセージエリアの操作は、基本的にはSEIN PLUS-2次部材/Sと同様の画面構成になります。
計算書出力
計算書はExcelで出力します。表紙・目次、小梁検討位置図、計算方法・凡例、鉄筋コンクリート小梁の計算の4シートに分けて出力します。
[小梁検討位置図出力]
伏図上に小梁の部材番号を付けて出力を行います。部材番号は小梁の計算出力にも出力され、該当部材の確認が容易に行えます。また、荷重毎に入力したコメントも出力します。
※プログラム単体利用時には出力しません。
[RC小梁の計算書出力]
CSV出力
① 入出力結果出力
入力した情報と結果をCSVファイルへ出力します。
② 変更履歴出力
SEIN La CREAからインポート後、SEIN PLUS-2次部材/RCで変更した箇所をCSVファイルで出力します。
③ 断面定義出力
SEIN PLUS-2次部材/RCの小梁の断面定義をCSVファイルで出力します。
(小梁の断面情報はSEIN La CREAの断面定義に貼り付けられるように出力)
④ メッセージ一覧出力
メッセージ一覧をCSVファイルで出力します。
準拠する基準等
法令等 |
建築基準法・同施行令及び関連告示 |
国土交通省住宅局建築指導課「2020年版 建築物の構造関係技術基準解説書」 |
基準類 |
① 日本建築学会 鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説 2010 |
② 日本建築学会 鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説 2018 |
③ 日本建築学会 鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説 2010年 |
参考文献 |
① オーム社 新建築土木構造マニュアル平成30年11月25日新版第11刷発行 |
動作環境
OS |
Microsoft Windows 10 64ビット(※1) |
必要メモリ |
4GB以上推奨 |
プロテクト関連 |
ネットワーク認証によるプロテクト |
必須ソフト |
Microsoft Excel |
※1 Microsoft Windowsは、米国Microsoft Corporationの登録商標です。